働くうえで必要な心構え
有料老人ホームへ転職しても、実際に働き始めると忙しさに追われ、つい最初に抱いていた情熱や目標を忘れてしまいがちです。ときには求めていたやりがいと異なる仕事を任されることや、強いストレスにより、やりがいを感じられなくなることもあるかもしれません。そんなときに覚えておきたい心構えとはいったいどのようなものなのでしょうか。
介護の仕事に対する信念をもつ
有料老人ホームで働くうえで、利用者さんにどのような介護を提供するか、自分なりの信念をもつことが大切です。施設の介護方針にそった介護をおこなうことはもちろんですが、自分なりの介護の仕方を確立させておくとよいでしょう。介護の業界で働くことに決めたきっかけなど、大切にしたい思いを常に意識しておくことも大切です。仕事に慣れてくると、そのきっかけを見失うことがあります。志望動機や面接で話した内容を思い出し、求めるやりがいに応じた仕事ができているかどうか定期的に自分の仕事を振り返りましょう。
学び続ける姿勢を忘れない
常に学び続ける姿勢でいることも大切です。少子高齢化の進む日本において、有料老人ホームへの注目は年々高まっています。過去のやり方にとらわれず、最新の介護に関する情報を取り入れ、資格取得を目指すなどのスキルアップにも励みましょう。そうした学びは有料老人ホームで働くうえでの大きな自信につながります。自信をもって利用者さんと接することができれば、利用者さんの満足度も高まり、結果それがさらなるやりがいをもたらすことになります。
利用者さん目線の介護を
利用者さんの立場で物事を考えるということも大切です。経験を重ねると仕事が作業的になることがあります。そのとき、ひとつひとつの所作に、利用者さんに対する思いが表れていることを忘れてはいけません。とくに介護の仕事は人を相手にするので、利用者さんの感情や体調も日によって変わります。同じようにサービスを提供しても、昨日と今日とで違う反応をされることもあります。ときには理不尽な対応をされることもあるかもしれません。
だからといって完璧なサービスの提供を目指すのではなく、今日は仕方がなかったと切り替えていくことも心構えとして大切なことのひとつです。利用者さんから感謝の気持ちを伝えられたとき、有料老人ホームで働くやりがいを感じるという人は多くいます。心構えを常に意識して、利用者さんと接することで、利用者さんに喜ばれるサービスを提供できるようになれます。これからの仕事を充実させるポイントになることでしょう。
以下の本は、私が介護のお仕事を始めたての時に当時の先輩にいただいたものです。少しネタバレになってしまいますが、自分にとって介護の仕事が適しているのか考えることは意味がない、自分の良いところをどう介護に活かせるかを考えて働くことが重要だというようなことが書いていました。気になる方はぜひ読んでみてください。