働くなかで感じるやりがい
介護の仕事で感じられるやりがいは、小さなものから大きなものまであります。今回は、実際に働く介護職のやりがいについて紹介します。
利用者さんからの感謝
多くの介護職員が最もやりがいを感じる瞬間は、感謝の言葉を聞けたときです。「ありがとう」の言葉だけで乗り切れる苦労も多々あることでしょう。この言葉を伝えてもらえると、不思議とできなかった仕事ができるようになる場合もあります。また、利用者さんの家族からも感謝されることが多く、これが長年働ける原動力になっている人も少なくありません。
自分に対する感謝の気持ちを素直に受けとり、それを今後の仕事にいかせれば、より高みを目指して仕事にとり組むことができるでしょう。意識を高くもつことで、介護の仕事にやりがいを感じられるはずです。
利用者さんとの喜びの共有
介護をしていると、利用者さんの喜びを直接感じられる瞬間が数多くあります。特にレクリエーションで楽しくなり盛りあがっているときや、リハビリの成果が出たときは、利用者さんと喜びを共有することができます。できなかったことができるようになったときに、成果が目にみえて感じられると本人も目標が達成できたと認識できるのです。
自分の介護によって利用者さんが喜んでくれる、それを直接共有できる仕事は他にはありません。利用者さんとの喜びの共有から、仕事の目標達成が可能となり、一段と仕事に対する意欲が増すのです。喜びの相乗効果は、介護職員同士の関係性にも影響してくるため非常に重要です。喜べることはしっかり利用者さんと共有して、日々の仕事にやりがいをみいだしましょう。
自分の役割を果たせる達成感
介護士、ケアマネジャー、リハビリ専門職員、看護師、栄養士などが一丸となってチームを組むのが基本の介護です。それぞれが役割をしっかりと意識し、利用者さんに接することが、何よりのやりがいにつながるのです。
看護師は医学的観点からのケア、リハビリ専門職員はリハビリ、介護士は利用者さんと時間を共有し、生活するうえでの細かいケアをするという重要な役割があります。チーム内での役割は違っても、利用者さんを支えるという根底は同じです。介護職員は、看護師や理学療法士などとは役割が違うことを自負し、自信をもって対応にあたることも重要です。
チーム全体で役割を認識することは、利用者さんにとって最もよいケアとなり、介護職にかかわっている人、全員で喜びを感じられるという結果にもつながります。